新商品企画開発のポイント
自社商品の売り上げを向上させる施策
新製品・新商品開発 多くの消費者に喜んでもらえる商品をつくること
宣伝広告 商品の存在を知ってもらうこと
販路開拓 多くの店で販売してもらうこと
販売促進 キャンペーン、特売をすること
これらの施策が完璧に実施されれば間違いなく自社商品の売り上げは向上するはずです。
しかしどの施策も大きな経費と労力が必要なため、どこの会社でも出来るというものではありません。
自社の現状を鑑み、費用対効果を高めるよう上記四つの施策の組み合わせを考えることが大切になります。
新製品・新商品開発競争
飽和市場でのシェア争い
今の日本の多くの消費者は食べるもの、飲むものに困ることなく常に満腹状態です。
今後も高齢化、少子化で食品の消費数量は減ることはあっても増えることはありません。
一般的には自社商品の売り上げを高めるためには競合他社の顧客のブランドスイッチを促進するしか方法はありません。
あなたの会社が他社の顧客を新規に取り込めば売り上げが伸び、あなたの会社の顧客が他社に移れば売り上げが落ちるという構図です。
自社商品へのブランドスイッチを促進するには、競合他社商品に勝る魅力的、独創的な新商品をつくることが一番手っ取り早く、そしてうまくいけば費用も低く済むのです。
食品はトライアルユースを促進しやすい
消費者の多くは新しいものに関心を持ちます。
食品の場合は電気製品や車などと比べて価格が非常に低いため気軽に新商品を購入します。
「自分の口に合わなければ次は買わなければいい」という気持ちで。
新商品であること自体に価値を見出してくれる傾向が強いのです。
消費者の商品選択の変化
昔はメーカー→卸店→小売店の流通形態が今よりずっと確立されていました。
メーカーは卸店に新商品を販売し、卸店は小売店に新商品を販売し、小売店は在庫が残っては困るので?一生懸命なじみのお客さんに推奨販売するという流れがありました。
このようにお店で進められたものを選択するケースが多かったのですが、スーパー、コンビニが増えるにしたがって対面販売は少なくなり消費者自身が商品を選択する機会が増えてきたのです。
消費者は自分で情報を収集し、それを基準に商品を選択するようになってきた今、魅力的だと思ってもらえる情報を持った新商品ほど選択されるのは自明の理です。
ネット社会で消費を左右するのは消費者
ネット社会において消費者が商品選択の主導権を握ってきた今、以下のような現象がいたるところで見られています。
一、消費者にとって魅力的な商品を作ることで
二、ネットで全く間にその評判が広がり
三、小売店は自店の売り上げを上げるためにその商品を取り扱う
四、その結果、新商品がヒットするようになり
五、会社の売り上げが向上する
あなたの会社の売り上げを向上させるためには、魅力的な商品をつくることが如何に大切かということです。
新製品・新商品開発のポイント
ここが新製品・新商品開発における一番のポイントです。 漠然と考えるだけではいつまでたっても魅力的商品をつくることは出来ません。
また、突然いいアイデアが浮かぶわけでもありません。
多くの企業で新製品・新商品開発に失敗する理由は「新商品をつくろうとしていること」にあるのではないでしょうか。
ターゲット消費者の心理を理解し「どのような商品であれば喜んでもらえるか」を考えることで、自ずと魅力的な新商品が生まれます。
新製品・新商品開発の目的は「消費者の満足する価値の創造」で、結果が売り上げの向上。
新製品・新商品開発の目的を「売り上げの向上」にするとヒット商品になる確率は大きく低下します。