食品マーケティング&食品商品開発
コンサルティング
小川マーケティング事務所

新製品・新商品開発担当者に求められるもの

成果の上がるマーケティングを推進していくには新製品開発、新製品・新商品開発のみならず広報・宣伝、販売促進、営業など他社には無いお客様の心を動かすことの出来る独創的なアイデアが必要になります。
① 情報の収集
② 収集した情報の整理で備わる知識
③ 知識をベースにした創造的な思考
ほとんどの方は①の「情報の収集」、②の「知識」の蓄積までは持たれています。
しかし③の創造的思考まではしていません。
勉強して覚えた知識を実際の問題解決に応用できない単なる物知りで終わっているのです。
とてももったいないことです。

問題の本質を見つけ自分の頭で解決策を考える

「マーケティングの専門書も読み、いくつかの新製品・新商品開発のゼミナーにも参加したものの新製品・新商品開発がうまくいかない」と思っている方が多いと思います。
企業が抱える問題の本質も、その解決策も様々で、マーケティング理論、手法がすべての企業に適用できるわけではありません。
専門書もセミナーも無駄と言うわけではありませんが、得られるのは考えるためのヒントでしかなく、そこに答えは無いのです。
「新商品を開発しなくてはならない、どうしよう、困った」と悩んで専門書を読んだり、関連のサイト見るだけでは問題は解決しません。
大切なことは「知る」ことではなく、問題がどこにあるか、自社の資源を考えた場合何が出来るのか、その解決策を「考える」こと、それがとても大事なことなのです。
脳科学的には、興味を持った情報は脳内を何回もかけめぐり、その結果として新しい考えが生まれてくると言われています。
思考プロセスを鍛えるには情報、知識に興味を持つこと、新製品・新商品開発で言えば新製品・新商品開発をすることが楽しいと感じる人が独創的なアイデアを生み出すことになることが出来るのでしょうね。

「マーケッター」であると同時に「生活者」になる

本当に独創的なアイデアを生み出したいと思うなら自分自身が「生活者」になることをお勧めします。
食品の場合、購買行動は日常茶飯事のように行われています。
自分で買い物に行ったり、料理をしたり、外食をしておいしいと思うものに巡り合ったりしていますか?
それをすることで、こうであったらもっと便利、もっとこういう味の方がいい等々自社の価値ある商品を開発するためのアイデアが生まれます。
もちろん、魅力的な食品に巡り合った感動だけでなく、なぜ自分は感動したのかという第三者の視点、考察がなくてはなりません。
また、自分の行動からだけでなく、売れている商品、お客様の行動を見て、なぜ売れているのだろう、なぜあの商品を手にしたのだろうとその背景にある本質を探ることも役に立ちます。