食品マーケティング&食品商品開発
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小川マーケティング事務所

食品マーケティングのヒント???


行列に並ぶ消費者心理


株式会社大丸松坂屋百貨店、森ビル株式会社、L Catterton Real Estateおよび住友商事株式会社の4社の共同出資で設立されたGINZA SIXリテールマネジメント株式会社が2017年4月20日にGINZA SIXをオープンしました。

早速に地下二階の食品売り場に行ってみましたがオープン初日とあって大混雑。
フロアには高級店39店舗が出店しているのですが、各店舗は高級感が演出されていて、個々の商品の値段は高く、高いことが商品価値を高めて、高いからこそ買ってもらえる特別な世界です。

そして行列が出来ているのは主に横文字系、いわゆる海外有名店。
行列に並ぶ行動を心理学的には「無意識のうちに多数者や、すでに先んじて何かをやっている人の行動に思わずならってしまう」同調心理と言われていますが、今回の場合は無意識ではなく具体的には主に以下の二つの心理で列が出来ているのではないかと思います。
一、海外有名店を知っていて、その店で買えるのなら行って買ってみよう。
一、皆が並んでいる、きっとおいしいに違いない、おいしいはず、自分も買ってみよう。
これに加え、初物、限定(ここでしか買えない)好きの日本人故の心理もあるのでしょうね。
並んで商品を購入した消費者の多くは商品そのものはもとより買ったことに満足感、幸せ感を持ったのではないでしょうか。
モノ消費からコト消費が増えてきている現象のようにも思えます。

首都圏ではオープン前からテレビ取材、雑誌、ネットで情報発信が行われていました。
海外有名店の場合は日本企業が間に入り、そこが広報エージェントを使って積極的に情報発信を行っていたように思います。
当然のことながら施設の運営会社も集客の肝となるフードフロアの話題作りを積極的に行iい、オープン直後とは言え、これだけの賑わいを作り出せたのは事前の情報発信が大きく影響しているのではないでしょうか?