ターゲット設定から始める新製品・新商品開発

前回のブログで「ベネフィット」について書きました。
メーカーがどんなに価値ある商品をつくってもそれをベネフィットとして享受する人がいる反面、全くベネフィットとしない消費者も存在します。
ある商品においてすべての消費者にベネフィットを享受してもらうことは事実上、不可能なのです。
そしてその商品にベネフィットを持つターゲットを設定して、何を行ない、何を行なわないかという、商品展開のための戦略を策定していく必要があります。

日本のように市場が飽和した状態では他社のブランドのシェアを奪わない限り自社の成長は期待できないため、新商品の市場導入は欠かすことが出来ません。
その時自社内の商品を対象にして新商品を開発しても単なる独りよがりで、他社ブランドの顧客は新商品に興味を持ってくれません。
「今回の商品はこのような素材を使って、このような作り方をして、これまで市場にある商品とはこのように違います。そしてこれを食べることでこんないいことがありますよ」と訴求して他社ブランドの顧客のブランドスイッチを促進しなくてはなりません。

既存市場にどのような嗜好、価値観、不満点を持った消費者(ターゲット層)がいるかを考え、その人たちにどのようなベネフィットを訴えかけるかを明確にして商品を考える方がマーケティング上効率的になるではないでしょうか。
もちろん、研究開発部門で画期的な製品が開発された場合はその逆の流れになります。

ターゲット設定に当たっては、限度はありますが層の規模が小さくても心配いりません。
規模が小さいほうが、ベネフィットならびにその元になる価値は差別化され独創的で話題性のあるものになります。
以前は大手メーカーがマスメディアを使った大量宣伝で新商品訴求をしてくるため中堅、中小企業は対抗しにくい状況にありました。
しかしネット社会になって消費者の間のベネフィット共感の伝播が見られ、SNSなどで話題になるとマスメディアがそれを取り上げ、それがまた消費者間の共感をさらに高めヒット商品につながるというが顕著です。
この現象がいつか終わってしまうのか、それともさらに広まってくのかは定かではありませんが、この現象をうまく利用することが、今の時代、大手、中小にかかわらずヒット商品を生み出す重要なマーケティング施策の一つのような気がします。

Pocket



スポンサーリンク
スポンサーリンク


スポンサーリンク

コメントを残す