「ソウルマッコリ」「ごまリッチ」ヒットの要因

日本経済新聞社の2011年上期の日経MJヒット商品番付にサントリーの「ソウルマッコリ」とミツカンの「ごまリッチ」が上位にランクされました。

ヒットの要因がソウルマッコリは「コト」の魅力、ごまリッチは「モノ」の魅力となっており非常に対照的です。

 

ソウルマッコリのコマーシャルを見た方も多いと思いますが、韓国の人気俳優であるチャン・グンソクを使ったテレビコマーシャルがヒットの要因に他なりません。 他の酒類、他のマッコリとの品質、味わいといった商品差別化はほとんどない、というかサントリー社にあっても消費者にはほとんどありません。 私の周りでもマッコリとはどのようなものかは知らず「チャン・グンソクがコマーシャルしている『ソウルマッコリ』を飲んでみたい」という女性が多くいました。 チャン・グンソクが視聴者に語りかけるコマーシャルは多くの女性の心を捉え、ソウルマッコリを飲むことでのチャン・グンソクとの繋がる世界(コト)の提案でニーズを作り出しています。 コマーシャルには注目度を高めるためにタレントを使うことが多くありますが、タレントの使い方という点で非常に上手なコマーシャルと言えます。 トライアルユースの促進でヒット商品となった典型的事例ですが、どこがつくろうと、どんなおいしさであろうと関係なく、すなわち商品の魅力でヒットしたわけではないのでリピートユースに繋がるか、また他社がソウルマッコリに追随して今以上にマッコリブームがおこり市場が拡大するかは今の時点では疑問です。
ヒット商品の一つの成功事例ですがどこでもが真似の出来るマーケティングではありませんね。

一方ごまリッチは商品(モノ)差別化での成果と言えます。 「胡麻(ごま)」に対する健康イメージの高さをうまく利用してこれまでの「ふりかけ」との差別化が一番の成功要因ではないでしょうか。 絶妙な差別化がされています。 健康イメージの高い素材は色々ありますが、全く新規の素材を使えば消費者は警戒感を持ちかねません。 これまで使われていた素材の割合を変えることで商品の魅力を高め、商品名を「ごまリッチ」として商品特徴を訴求するという素晴らしいアイデアだと思います。
ミツカン社は成功の要因として「ごま塩の味の物足りなさと寂しい外観が製品化の課題となっていたが、鮭や梅、明太子といった素材をごまにパウダーコーティングすることで、「ごま」を主役としながらも、ごはんに良く合い、彩りも華やかなふりかけとして『ごまリッチ』が誕生」としています。

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