生かりんとう???

最近生カステラ、生チーズケーキ、生ドーナッツといった「柔らかい」「もちもち」とした食感の洋菓子が人気になっています。

札幌の洋菓子店が昨年末に「生かりんとう」専門ショップをオープンしました。 写真で見るように店舗はドーナツショップそのものだし、パッケージも洋風。 競合品はドーナツなのだろうが、敢えて別カテゴリーの商品名をネーミングにしている点がおもしろいですね。

そこでドーナツとかりんとうの違いを調べてみました。 どちらも主原料は小麦(ここで紹介している「生かりんとう」は小麦の代わりにもち米を使用)、それに食塩を加え、イーストや重曹で膨らませたものを油で揚げる点は同じ。 違いと言えば、ドーナッツにはその他の原料として卵、牛乳が加わり、かりんとうは揚げた後に乾燥させて保存性を高めている点です。

この「生かりんとう」はもち米を主原料として卵、牛乳を使っていないスティック状の「ドーナツ」で、乾燥させていない「かりんとう」です。 となると商品のネーミングは「もち米ドーナッツ」「スティックドーナツ」、もちもち感が強ければ「生ドーナツ」でもいいことになるわけです。 卵も牛乳も使っていない「もち米ドーナッツ」であれば食物アレルギーのお子さんのおやつとしてニーズがあるし、「スティックドーナツ」であればかぶりつかなくていい食べやすいドーナッツとしてニーズがあるのではないかと思います。 しかしネーミングを「ドーナツ」ではなく「かりんとう」にした点がおもしろい。

すごく「新規性」を伝えるネーミングで、それゆえにお客様が商品に気づきやすく強く興味を持ち「買ってみようかな」という気持ちにさせられる消費者もおおいのではないでしょうか。 また「新規性」ゆえの話題性もあります。 現にサイトを見てみるとテレビ局、雑誌の取材も結構あるようで、間違いなくトライアルユースを促進しているはず。 「生ドーナツ」と言うネーミングではこのようなことにはなりにくでしょね。

食品の場合いくら価値があっても(この場合おいしさ)食べてもらわなくてはそれを伝えることが出来ず、その後のリピートユースにも繋がらないのでその意味では素晴らしいネーミングだと思います。

商品の「新規性」はこのようなメリットがある一方、やみくもに「新規性」だけを追求した商品はお客様にその商品に対する「警戒感」を与えてしまうというデメリットがあります。 店舗構え、パッケージで「ドーナツ」らしさを打ち出すことで警戒感を緩和しているかも知れません。

後は「生かりんとう」というネーミングからお客様が抱く期待と実際の味わいがマッチしているか、他のドーナツとの差別化が伝わるかがこの商品が継続的に売れるか売れないかのポイントではないでしょうか。

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