権威に弱い日本人ゆえの現象?

先日、加工食品中小企業のトップの方から「うちもモンドセレクションに応募して賞を取ろうと思うのだが」と言う相談を受けました。

モンドセレクションの実態を知っている私としてはどう答えていいのか迷いました。
何故なら、応募すれば金賞を取ることは難しくなくラベルにモンドセレクションのメダルを表示することで商品が権威づけされ(実際には消費者がそう錯覚するだけのケースが多いと思うのですが)売上げは上がると思います。
同じような商品が店頭に並んでいる場合には、モンドセレクションの何たるかを知らない多くの消費者はゴールドメダルの表示がある方を選択する可能性が高いのは当然のことです。
中小企業においては効果は大きいと私は思います。

しかし、モンドセレクションの受賞で本当に商品が権威づけされるのでしょうか。
ご存知の方も多いと思いますが、出品商品の格付けは相対評価ではなく絶対評価なため昨年の受賞結果を見ると3200強の出品商品で約2800商品が「Grand Gold Award」「Gold Award」「Silver Award」「Bronze Award」のどれかを取得しているのです。
お金を出して出品し、非常に高い確率で何らかの賞がもらえるのは適切な評価とは言えません。

それを承知で出品する日本の企業の商品は全出品数の5割から7割に達すると言われています。
モンドセレクションの是非を云々するつもりはありませんが、実態は権威に弱い日本の消費者に対しての販促ツールになっています。

しかも受賞した商品を製造販売している企業のホームページを見るとモンドセレクションのメダルを獲得したことで「世界に認められた」と結論づけているところもあります。
消費者の無知に付け込んだ明らかに詐称ではないでしょうか。

私が一番心配しているのは、マーケティング、新製品・新商品開発に携わる皆さんがこのような施策がマーケティングには大事だと誤解してしまうことです。

いつになったら日本に正常な食文化が出来るのでしょう。

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