月別アーカイブ: 2016年5月

新製品・新商品開発に必要なサイエンスとアートの融合

サイト内にも書いていますが「新製品・新商品開発」のプロセスは「モノづくり(=新製品開発)」と「新商品開発(=商品化)」で構成されます。

多くの企業で
「新製品開発」は理系のスタッフが「論理的発想」で研究・開発をすすめて「機能的価値」を生み出しています。
一方、ネーミング、パッケージデザイン、キャッチコピーなどの「商品化」は文系のスタッフが「感性的発想」で商品化をすすめて「情緒的価値」を生み出しています。

どちらがいい悪いではなく、論理的発想には法則性があり、感性的発想にはそれがありません。
最近ビジネスの世界で「サイエンス」「アート」ということばがよく使われますが、前者のような取り組み内容が「サイエンス」後者のような取り組み内容が「アート」です。

聞いたことがある方も多いと思いますが
「雪が解けると何になる?」という質問に、「水」という答えが「サイエンス」の世界、「春」という答えが「アート」の世界です。

「機能的価値」でターゲットの心を動かし、「情緒的価値」で商品を購入してもらう。
「情緒的価値」で ターゲットの心を動かし、「機能的価値」で商品を購入してもらう。
今の時代の消費者は「理性」と「感性」の両方で心を動かされる商品でないと買う気になってくれません。

ヒット商品をつくるには、合理的なサイエンスと人間的、属人的なアート、科学合理性と人間的知恵をうまく組み合わせることが大切です。

新製品・新商品アイデアはどうしたら生まれるのか

突然数式が出て驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中学校で習う二次方程式の公式です。

formula

二次方程式では、まず「問題」がありそれがいくつかのプロセス(青字部分)を経て「公式」が出来ます。
新製品・新商品アイデアが生まれる流れも「課題」→「プロセス=(思考、工夫)」→「解決策」もこの二次方程式の公式までの流れと同じです。
数学では公式があれば問題は簡単に解けますが、市場における各企業の状況が異なるマーケティングでは「課題」は同じでも絶対的な「解」は存在しません。

新製品アイデア、新商品アイデアを考えるにあたってマーケティング理論、成功事例を参考にしている場合があると思います。
そのこと自体は悪いことではないのですが、「解」だけをいくら集めたところでアイデアは生まれません。
多くの場合、ある一つの「解」に過ぎないのですから。
その「解」はどうしてそうなるのか、そのプロセスを自分の頭で考えることが大切です。

つまり、結果としての「マーケティング理論」「成功事例」そのものを知識とするだけでなく、そこに至るまでの「プロセス」を理解しそれを知識とすることが必要です。
プロセス=(思考、工夫)は応用が効きますので、自社にあった解決策、自社の状況に応じた製品アイデア、商品アイデアが生まれます。

「アイデアのひらめき」は何もないところからは決して生まれません。
頭の中にある異なるプロセスがある時つながりを持った時に「ひらめき」あってアイデアが生まれるのです。
認知心理学では「創造とは、知識のないところから突然生まれるのではなく、過去にある知識を組み合わせる技術」と言われています。
必要なのは知識より思考力なのですね。

どうしたら売上が上がるかを考えている限り製品アイデア、商品アイデアは生まれません。
自社の状況と自分を含めた消費者心理を頭に置き、「どうしたらもっとお客様に喜んでもらえるか」を考え抜くことでアイデアが浮かんできます。

毎月開催している食品新製品・新商品 実践セミナーでは、参加者の方が魅力的なアイデアを生み出せるようになることを目的に、事例とそのプロセスを具体的かつより深くお伝えしています。
ご興味をお持ちになられましたら是非ご参加ください。